「う、うん」 そのあと、 少女が口を開くことは なかった。 親父が 部屋に入ってきた。 そして少女を 看護師に連れていくように 指示をした。 俺は少女の後ろ姿を 見つめた。 少女はドアのところで 振り返って、 「またねっ」 と、手を降って出ていった。