そのあと、
俺は病院内を
歩いていた。


俺は母さんに似て
色白で綺麗な顔を
していたから、
病院では人気者だった。


今もある意味人気。


俺は窓の外を見た。


そっからは
屋上が見えた。


屋上には小さい子供が
母親らしき人と
二人でいた。


俺は何故か
背筋に寒気がした。


目が離せなかった。


すると、
母親の方が子供に
何かを言っている。


子供は涙を必死に
こらえているようだった。


俺はよくわからないけど、
嫌な予感がした。


近くの看護師を
必死で呼んだ。


そして泣きながら
屋上を指差した。


看護師は顔色を変えて
3人ほどで
屋上へ向かった。


俺も必死でついていった。