「そして、3年経って… やっと合う許可が出た。 だけど…だけど…」 ひかりの目から 涙がこぼれ落ちた。 「ひかり…」 ひかりの涙を手でぬぐってやった。 「ごめんねぇ… 辛いのはお兄ちゃんなのに…」 子供のようになきじゃくるひかりを 俺は強く、強く抱き締めた。 「俺は辛くなんかないよ」 ひかりの耳元で ささやいた。 「うっ…」 必死に涙を止めようとするひかり。 「ひかり… 俺の夢、叶えてくれる??」 ひかりは大きく頷いた。