「嫌だ、けいは私のもの」


あいながゆっくりと
近づいてくる。


「私を愛して…」


あいなの手が俺に伸びてきた。


「ばいばい、ごちそうさまでした」


俺はその手をつかみ
部屋から出した。


『けいっ!!』



ドアの向こうから
叫ぶあいなの声は
泣いているようだった。