「っ……。行かない」
少し同様した様に見えたが"行かない"と言ってくれた。
でもあの子のあの馴れ馴れしい感じ、今回だけじゃないよね…。
気が重いなぁ…。
「そっそうですか…。」
靴箱に綾音たちの姿はなかった。
「帰りっます……。」
だが、南先輩が私の腕を掴んで離さない。
「なんで一緒に帰らない?」
「一人で帰りたい…です」
嘘。そんなわけない。
南先輩と帰りたいよ…。
私を止めてよ…。
南先輩……。
「あ!南ぃ~」
さっき教室にいた数人の女子と男子だ。
「カラオケ行こうよ~。ノリ悪いって!!」
「しっ失礼します…」
思わず逃げてきてしまった。
本当は南先輩と一緒に帰りたかったのに…。

