靴箱まで行くと案の定、学と綾音がいた。
「早く行かないかな…」
てかいっそのこと、一緒帰っちゃおうかな…。
なんて思っていたら、
「萌っ!?」
振り向くとそこには少し息を切らした南先輩がいた。
「南先輩…」
今一番会いたくないひとだ。
「一緒に帰りたかったの?」
「ち、違いますよ…。」
「じゃあなんできた?」
なんで行ったことを知っているの?南先輩…。
もしかして…心配して追いかけてくれたとか?
あ!そんなことあるわけないか。
だって…だって…南先輩は……
「それより、カラオケは…いいんですか?」
自分でいったくせに虚しくなる。

