「あのさ…今授業中だけど大丈夫なの?」



甘い時間もつかの間、南先輩の口から現実が突き付けられる。


時計を見ると30分ほど時間が経っていた。


「あー。ヤバい!!」

「放課後、教室まで迎えに行く。」



南先輩がそう言い残して図書室を出て行った。

「私も行かなくちゃっ!」



南先輩に続くように私も図書室を出た。






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「遅れてすいません。しんどくて保健室にいました。」


私は適当に嘘をついて席についた。