「南先輩っ……。」



図書室へ入るなり愛しいひとの名前を呼ぶ。


と、同時にチャイムが鳴った。




「どこ、居た?」

色々ありすぎて南先輩と喋るのが久々に感じてしまう。



「探したんだけど。」


「すいません…。」





ただ"好き"と、気持ちを伝えたいだけなのに口が上手く開かない。

どうしても弱気になってしまう。



「私っ!南先輩に伝えたいことがありますっ!!」


「だめ。」




私は南先輩に気持ちを伝えることさえ許されないのですか?


「俺から言いたい。」