フと思った。

南先輩のクラスを知らないや。


「いないっ!」



全クラス覗いたが南先輩は見当たらない。
これじゃまるで沢山の先輩からの痛い視線を浴びているだけだ。




「どうしたのっ?」


男の先輩が喋りかけてきた。

「あっ!俺の名前は佐藤。」


「は…はい…」



良くわからない先輩に捕まってしまった。


「あの…南先輩がどこにいるか知ってますか?」


「南っ!?」


「…はっはい。」

「南なら誰かを探しに…図書室へ行くとか何とかさっき言ってたよ」

「あッありがとうございます。」



図書室…?
誰を探しているのですか?南先輩…。


「君っ!!南とは…」

「図書室で出会いました。後、荒川萌っていいます。では。」




私は無我夢中で図書室へ向かった。