「頼むから…」 今にも消えそうな声で学が囁く。 確かに私が綾音のところに行っても慰めることしか出来ないだろう。 でもっ…でも私はっ… 「綾音の居場所…教えてほしい。」 綾音のところに行きたいんだ。 「屋上…」 「ありがとう」 私は少し力の弱まった学の手から抜け出してドアの方へ向かった。 「ありがとう…学は本当に優しいね。大好きだったよ…。」 私はそう言って図書室を出て屋上へ向かった。 「"だった"かぁ…。」 と言う学の声なんか聞こえないくらい走っていった。