「ようっ」

「学!綾音は?」


「熱出たから無理だってさ」




熱か…。

「わかった…って、えぇ?!」


綾音が来てくれないと学と二人じゃん。

一応普通に喋れるまでには戻ったけど気まずいよね…。




「なんだよ?俺だけじゃ不満なのかよ?」

「そうじゃないんだけどね…」


こっちにも事情というものがあるじゃない?!

綾音は学が好きなわけだし?
知っちゃった以上、一緒にいるとやましい気持ちになってしまう。



「俺、今日友達と約束してたのに萌のために断ったんだぜ?」

「えと…ーー」


「俺、まだ諦めてないから」