「ダメ、照れ臭い…」
どうしよう。
嬉しすぎます、南先輩。
"照れ臭い"なんて言われてしまいました。
「みます」
「ダメ」
即答だった。
そんなに嫌なのかな?
「なんでですか?」
すると南先輩は私の肩に手をおき、
「萌がみてたら、集中できない」
と耳元で囁いた。
とたんにキャプテンが集合の合図を出した。
私、顔真っ赤だ……。
「綾音っ!今日は帰ろう」
「なんで?!いいじゃん。」
ダメだ。
これ以上南先輩をみてると引き返せない。
一生南先輩の虜になってしまう。
「てかあんたらいい感じだったねー。南先輩って以外に無愛想なんだ!」
なんて綾音は一人で盛り上がっていた。

