「休憩!」
『おっす』
キャプテンであろうひとが休憩の合図を出す。
サッカー部の人達が私の場所へくる。
それもそのはず。
私の足元には綺麗に並んだ水筒がいくつも。
お茶を飲むのだろう。
そしてその中には南先輩も…。
「南先輩来てるよ♪」
綾音の冷やかしさえも耳に入らないほど私は南先輩に夢中だ。
…目が合った。
すると南先輩は疲れてるであろう体なのに小走りで私のもとにきた。
「なんで、来たの」
「今日図書室で来てもいいって南先輩が行ってくれたから…。」
「そ。」
やってしまったかもしれない。
もしかしたら来てほしくなかったのかもしれない。
南先輩はゆっくりとお茶を喉へ通した。
「来たらダメでしたか?」
うん。と言われたらどうしよう。
今した質問に後悔する。

