~南 颯(ミナミ ハヤト)目線~




「南~。」

「何、」



俺の周りには気の多い女が沢山いる。

「次移動教室だよ~」



そんなの言われなくても、
「知ってる。」



出来ることならイチイチ喋り掛けてくるな。
そう言いたい。



俺はうるさい教室から逃げるように今日も図書室へ行く。


水曜日に図書室へ行くのが日課になったほどだ。



なぜ水曜日かって?

水曜日は移動教室が5時間目にあり、図書室と同じ階だから移動しやすいのだ。