いやぁー!!


誰かー!!



「楠!!こっちだ!」


「嵐!!?」


嵐!助けに来てくれたんだね!


「嵐~!!」


「楠!!俺に肉貸せ!」


……肉かよっ!?


「早くしろ!こっちだ!」


嵐は私の腕を掴んで走り出した。


はぁ…はぁ…もう…ダメです…嵐さん…



「ここに入れ!!」


え?どこ?もう無理…無理…


何かの箱に無理矢理押し込められた。


「ぎゃん!!…いたぁ~い!!」


足が引っかかって尻餅ついちゃったよ~!!


「ばか、うるせぇって!!」


「ふがっ!?………」


嵐の手が私の顔の下半分に覆い被さった。




ここは……?


跳び箱の中?


隙間から外の様子が見える。


いつの間にか体育館に戻って来てたんだ…