はとぽっぽ



「よし…そろそろ帰るか。」


気が付くとすっかり外は暗くなってた…


まだ話したいよ…


世の中の恋する男女は毎日こんな思いを…




店を出た瞬間、誰かが嵐の名前を呼んだ。

「もしかして…嵐くん?」

振り返ると女の子が1人立っていた。


誰…?可愛いじゃない…

「高橋…?」


嵐が口を開いた。


「やっぱり嵐くんだ!…久しぶり…」


「あぁ…」


嵐の顔が曇った。


誰なの…もしかして元カノ…とか?


「何か雰囲気変わったね…隣の子は彼女?」


「…………」


はいはい、彼女じゃないですよ…


「…よかった…恋してるんだね…」





「……別に…」


ガァ~ン…


「嵐くん…今度…」


「わりぃ…俺帰るわ…」

その子が何か言いかけた途中で嵐は帰ってしまった…