「きゃあぁぁ!!」


《ビリッ》


制服がいとも簡単に破られ、1人の男が覆い被さってきた。


「いやぁ!!」


もう1人の男に両腕を掴まれ、全く抵抗できない。


やだぁ……助けて…



「おい!波都が来た!」


その時、ガラスのない窓の近くにいた男が外を見ながら叫んだ。



嵐!?



「チッ…これからが良いところなのに」



私に覆い被さっていた男は起き上がり、腕を掴んでいた男は、私の腕を後ろに回して掴んでいる。


「ちゃんと1人で来たみたいだな。」



嵐…1人…?



いくら嵐でも無茶だよ…

こんな人数相手なんて…