「椿!!楓がおかしいんだけど!!」 「…何、急に」 学校から帰ってくるなり、椿の部屋へ押しかけた。 眠そうに目を擦りながら、ベットから起き上がる。 「あ、ごめん。寝てた?」 「うん…」 「あたりまえでしょ」とでも言いたそうに私を見てる。 だけど正直、あんまり悪いと思ってない私。 だって椿はいつも寝てるしね。 長年長くいるせいか、これくらいなんとも思わない。 慣れって言うか何て言うか…、怖いよね。 「で、楓が何?」 「あ、そうそうっ。楓がね…」