「いい加減にしなよ。二人ともうるさい」
そして決まって椿が止めにはいる。
「ふぁ〜…、今日はなんで喧嘩してんの?」
眠そうにあくびをしながらマンションから出てきた。
タイミングがいいんだか悪いんだか…
とにかく楓がまた怒鳴るのは間違いないな。
「おっせーんだよ!!」
「仕方ないじゃん。寝坊したんだから…」
そう言う椿はまだ眠そう。
さっきからずっとあくびを繰り返してる。
「ガキじゃねーんだし、寝坊すんなよっ」
「…しょうがないじゃん。楓が夜中に大音量で音楽聞くから…」
「ほらっ。やっぱり楓のせいじゃん」
「うっせぇ。とっとと行くぞ」

