ある日あいつが…

夜の街中にいたのを見て

とっさに引きとめた。

その時聞いた声。

表情。

今でも鮮明に覚えてる。

『何…してんの??』

『あんた…だれ??』

『お前と同じ学校の…

中2、千賀龍』

『なんであんたがあたしの事・・・

引きとめてんの??』

李梨香からは

あの時すげえつめたい目線を送られた。

でも俺は…

こいつを離したくなくて。

『1人でこんなとこ…

危ないよ??』

『男…探してんの。

あたしと遊んでくれる』

俺はこいつの言葉を聞いて…


『俺が相手…

してやろうか??』


とっさにそう言ってしまった。