一途な彼女と意地悪な彼の物語

4時間目が終わったとき、私はグラウンドを見た

矢沢先生が授業の後片付けをしていた

私はベランダに出た

「先生ー!」

私は大きな声で先生を呼んだ

私に気づいた先生は

「お前、ベランダ出るなよ」

「先生!葵のカイロー」

「俺が持ってる」

なんてあっさり答える先生

「返してよぉ。葵寒いの!」

「お前、デブだから大丈夫だよ」

先生は笑いながら言った

「違うもん!」

私と先生のやりとりを見て笑っている小松先生

「神崎ー教室入れよ」

小松先生が言う

矢沢先生と小松先生が何か話していた

話は聞こえなかったけど…

「葵ー?お昼食べるよー」

紗英ちゃんがベランダを除きながら言った

「あっ、うん。今行く!」

私は教室に入りお弁当を持ち、紗英ちゃん達の後を追った