久しぶりに紗英ちゃんと一緒に帰った

「葵と矢沢って付き合ってんの?」

何それ…

ってか、付き合ったら言うでしょ

「付き合ってないって…」

「それにしては仲良しだよね?」

紗英ちゃん…何言ってんの…

「仲良くないし…」

「普通、付き合ってないのに相手の服の裾引っ張って歩いたりしないでしょ」

「…」

知ってるの?

私、紗英ちゃんの前で先生の服の裾引っ張っりながら歩いたことないんですけと…

「いつ見たの?」

「そりゃ、噂になってますから」

自慢気な紗英ちゃん…

「どんな噂だよ…」

「そのまんまだよーん」

笑いながら言う紗英ちゃん

「紗英ちゃん、イヴは弘樹とデート?」

「うん!久しぶりのデートなんだぁ」

紗英ちゃんは嬉しそうに答えた

「いいな、いいなぁ」

「でしょ、でしょ?」

本当、羨ましいよぉ

私も先生とクリスマス過ごしたい

「あっ、あたしこっちだから」

「うん、じゃあクリスマスねぇ」

私は紗英ちゃんに手を振った