「クリスマスどうする?」

教室に向かう途中に千波が言った

「私の家だよね!」

「しぃん家に決定ー」

しぃと紗英ちゃんも盛り上がってる

クリスマスはいつもこの4人で過ごす

お菓子作りの得意なしぃの家でクリスマスケーキを作って食べる

「楽しみー」

「早くやりたーい!」

「葵も!」

「早くクリスマスにならないかな」

口々にいろんなことを叫ぶ私達

ガラッ

教室の扉を開けると

クラスのみんなが私達の方を見た

「お前ら、遅いぞ」

小松先生が怒ったように言った

正直言って、全然怖くない

紗英ちゃんなんて超笑いこらえてるし…

「あれ?葵達が1番最後?」

私はそれだけいうと自分の席に座った

「ごめんね、先生ー」

紗英ちゃんも言った

「お前ら、どうしたら体育館から教室に戻ってくるまでそんなに時間かかるんだよ」

小松先生は呆れ顔で言った

私達はそれを笑ってごまかした