あれから数日が経ち、12月に入っていた

私は休み時間にグラウンドの隅にあるベンチに矢沢先生と一緒に座っていた

「先生ー」

「なんだよ」

「寒いねぇ」

「そうだな」

なんてくだらない話をしていた私と先生

「12月だもんねぇ」

「そうだな」

「クリスマスだね」

「そうだな」

返ってくる返事は相変わらず素っ気ない

「先生はさぁ、クリスマス何して過ごすの?」

「お前には関係ねぇだろ」

はぁ…

冷たいなぁ

でも、先生が言ってることは正しい

確かに私には関係…けど…

教えてくれたっていいじゃん…

私は何も言い返せないまま

休み時間が終わった