一途な彼女と意地悪な彼の物語

その日の午後に体育の授業があった

私は体操服の入った袋を持って紗英ちゃん達と更衣室へと向かった

「葵、体育出れる?」

しぃが言った

「うん、もう大丈夫だよ」

「しっかりしろよぉ!」

千波も私の頭を叩きながら言う

「そうだね。葵らしくなかったよ」

紗英ちゃんはただ笑っていた

私達は着替えてグラウンドに出た

グラウンドに出るといろんな生徒が私の方を見た

「久しぶりだからみんな葵の方を見てるね」

「だね」

紗英ちゃん達はそんな話をしていた

私は矢沢先生を探した

見つけた…

やっぱり数人の女子生徒に囲まれていて私がいることになんて気づいていない様

「今日テニスらしいよ」

しぃの一言で私達はラケットを持ち、テニスコートへ向かった

私はテニスコートへ向かってる途中に思った

授業出るのはいいけど

先生と話したいから授業出るって思われたくないな…

でも、面倒臭くなるのイヤだから黙っとこ