そんなある日、事件が起こった

休み時間、私は廊下を歩いていた

体育館に行った

矢沢先生に会える気がして…

体育館の目の前まで来たとき、体育館から先生が出てきた

「先生…」

久しぶりに先生を見た

「…」

先生は私を無視して歩き出した

「ねぇ、先生?なんで無視するの?」

「授業に出ない奴なんかとは話さない」

冷たい目で私を見ながら言った

私が授業に出ない理由も知らないくせに…

そんなこと言わないでよ…

「葵の気持ち…なんにも知らないくせに…そんなこと言わないでよ!」

涙が出てきた

最近、泣き虫になったかも…

「どうして俺がお前の気持ちなんて知らなくちゃいけないんだよ」

先生は私に背を向けながら言った

なんで?

私が悪いの?

もうわかんないよ…

私はしゃがみ込み泣いた