一途な彼女と意地悪な彼の物語

先生は1人で高跳びの授業の準備をしていた

マットの運んだり、バーの高さを調整したり

大変そうだなぁ…

「ねぇ、葵行ってきたら?矢沢んとこ」

紗英ちゃん?

「会いたいって顔してる」

「うん、行ってくるね…」

私は屋上の扉を思いっきり開け、階段を駆け下りた