一途な彼女と意地悪な彼の物語

待っている間とても長く感じた

私にボーッとしながらリレーの様子を見ていた

『次は3年生の男子です。今年は5クラスに先生チームが加わります。先生チームは体育の矢沢先生と小松先生、英語の相原〔Aihara〕先生、数学の木下〔Kinoshita〕の4人の先生に参加してもらいます!』

小松先生も出るんだ

「位置について」

「よーい」

パーン

相変わらず、雷管は矢沢先生がやっていた

先生チームの最初の走者は相原先生だった

正直言ってそこまで速くなかった

次の走者は木下先生

『今、トップを走っているのはB組です。注目の先生チームは4位です!」

第3走者の小松先生にバトンが渡った

相原先生と木下先生はというと…

バテバテだった

小松先生は体育の先生なだけあって足が速かった

只今の先生チームの順位は3位になっていた

ついにバトンはアンカーの矢沢先生へと渡った

ヤバい…

超かっこいいじゃん…

先生は前いるランナーを抜かした

「先生!頑張って!!」

私は叫んだ

周りなんて気にしてなかった

ついに先生は先頭のランナーを抜かしてトップを走っていた

矢沢先生は他の先生と比べ物にならないくらい足が速かった

先生はゴール手前になるとレースから外れた

先生、ヤバいよ…

めっちゃかっこいいよ…