一途な彼女と意地悪な彼の物語

「先生!」

「おぉ」

先生はしゃがんで雷管に火薬を入れていた

「先生ー火薬、頭に乗ってるよ?」

「うるせぇよ」

そう言うと頭に乗っている火薬をとった

「先生、葵ね」

「あぁ」

「新記録出したぁ」

「へぇー」

…それだけ!?

約束は?

「先生ー約束ぅ…」

先生は頭にハテナを浮かべていた

「なんだよ、約束って」

…おいおい

忘れちゃったの…?

「もういい…バカ…」

私は応援席に戻った