今は体育の授業

もう、7月になっていたので水泳の授業だった

「えーっと、今からタイム測ります」

はっ!タイムとかマジで無理なんだけど!!

「やったぁ!水泳!」

やる気満々のしぃ

しぃは水泳が得意だった

「頑張れー」

とベンチから応援する紗英ちゃん

私は紗英ちゃんの元へ歩いて行った

「紗英ちゃん、生理?」

「アハハ!んな訳ないじゃん。日焼けしたくないの」

「いいなぁ…葵も休みたい…」

「早く行ってきなよ、葵が水泳苦手なのは知ってるよ。葵って水泳だけは苦手だよねー」

紗英ちゃんの言う通り、私は水泳だけは苦手だった

「おい!神崎、次お前だ」

矢沢先生が叫ぶ声が聞こえた

「いってくる…」

「いってらっしゃーい」

笑顔で手を振る紗英ちゃんに少しイラッてきたのは内緒

トコトコと歩いて行った私

「遅ぇよ、早くプール入れ」

少し怒っている矢沢先生

「先生、葵溺れます」

「大丈夫だ、お前が溺れたら俺が助けてやる」

…おいおい、なんてこと言ってるの先生…

びっくりするじゃん…