キーンコーン カーンコーン

5時間目の終わる鐘が鳴る

ヤバい…

もう、5時間目終わっちゃったよ

クラスのみんなは次々と教室を出て行った

「葵、行ける?」

紗英ちゃんが言った

「うん。大丈夫…行こ」

私は紗英ちゃん達と一緒に体育館へ向かった

本当は大丈夫なんかじゃない

今すぐにでも、涙が出てきそう

私は制服のポケットに入っている手紙を握りしめた