あれから、私は毎朝朝練終わりの先生に会いに行った

ちょっと早かったかな

体育館の中から部員達の声やボールをつく音が聞こえた

それから少しが経った

「「「ありがとうございましたぁ!」」」

体育館の中から部員達が出て来た

部員達は一瞬私の方を見ていく

「おっ、神崎じゃん」

そう言ったのは、小松先生

小松先生も矢沢先生と同じでバスケ部の顧問だった

「小松先生!矢沢先生は?」

「もうすぐ出て来るんじゃない?」

そう小松先生が言った瞬間

「あっ、先生!」

矢沢先生が体育館から出て来た

「神崎か…」

「うん、葵だよ!おはよー」

「おはよう…」

「飽きないなぁ、神崎」

笑いながら言う小松先生

「うん!全然飽きない!」

私は矢沢先生の服の裾を掴みながら言う

「本当…困った奴だ…」

なんて矢沢先生の一言は聞いてないふりをした