「ひくっ…ひくっ…」

涙が止まらなかった

次々と涙が溢れ出る

「もう泣くなよ」

小松先生が言う

「そだね…」

私は制服の裾で涙を拭いた

「ふぅ…そろそろ帰ろっかなー」

「帰れるか?」

「うん。余裕だよ…」

私は歩き始めた

「お前って化粧とれてもあんまり、変わらないな」

「化粧薄いからねー」

体育館を出た

「1人で帰れるか?」

下駄箱に行く途中に小松先生が言った

「うん。大丈夫!」

「来週、離任式あるからな」

「矢沢先生来る?」

「ああ」

「そっかぁ」

下駄箱の前まで来た

「じゃあ、先生。ありがとうね」

「おお。気をつけろよ」

「さようならー」

私は手を振って学校を出た