一途な彼女と意地悪な彼の物語

体育館の中に入り、先生を探す

先生の姿はなかった

まだ来てないのかな?

私はそう思い列に並んだ

私は背が低いので1番だった

校長先生の話は長い

後ろにはしぃがいるので2人でしゃべっては小松先生に怒られていた

「早く終わらないかなー」

「本当、校長先生の話って長いよね」

私はふと後ろを見て矢沢先生と探した

やっぱり…いない

私は嫌な予感がした

その予感は見頃に的中した

「ここで学校を変わられた先生がたについてです」

校長先生の言葉に耳を傾けた

「4人の先生がこの学校を変わられました」

校長先生はいろいろな先生の名前を言った

3人目までは先生の名前は呼ばれなかった

私は心の中で願った

お願い…

先生の名前を呼ばないで…

「最後に体育担当、矢沢竜先生」

目の前が真っ暗になった

先生の名前が呼ばれた

先生…

もうここにはいないの?

なんで…

先生…

こぼれ落ちそうな涙をこらえた

もう、先生には会えないの?