私はゆっくり手をのばした

先生は私の手を思いきり引っ張った

先生の手は私の手なんかよりも大きくてゴツゴツとしていた

私は飛んていくかと思うくらい勢いよく起き上がった

また、転びそうになった

「ほら、早く帰れ」

先生は私の鞄を投げた

鞄の中は空っぽだったので軽かった

「じゃあね。バイバイ」

「おう」

「またね?」

「わかったから。さっさと帰れよ」

私は少しでも先生のことを見ていたかった

なので後ずさりっぽく扉の方へ向かう

「また、転ぶぞ」

「うん…」

私は前を向いて歩いた

扉の前にたどり着き、私は先生の見た

「先生!またねぇ」

私は先生に手を振り体育館を出た