私は階段を登って、教室まで走った

「おはよー!!」

「おはよ。葵、テンション高いね」

紗英ちゃんはケータイをいじりながら言う

「何かいいことあったの?」

パンを頬張りながら言った

「まぁねぇ…ってかしぃは?」

「あそこ、あそこぉ」

とグラウンドの片隅を指差した千波

そこには、しぃと恭弥が並んで歩いている姿があった

「噂の恭ちゃんでしょ?」

紗英ちゃんも横から窓を覗きながら言った

「ラブラブだね」

「そだねぇ」

「あたしとヒロには負けるけどね」

自慢気に言う紗英ちゃん

「何それー!!」

私と千波は声を合わせて言った