あれから、自分の気持ちに気づいたものの

どうすればいいのかわからず今までと同じ様に過ごしていた

ある日の朝

体育館の中から矢沢先生が出て来るのを見つけた

私は先生の元に向かった

「先生ー!おはよ、葵だよ」

先生は少し驚いた顔をしていた

「おぉ、おはよう」

「先生、体育館で何やってたの?」

「部活だよ。朝練」

あっ、そういえば先生ってバスケ部の顧問だったなぁ

「そっかぁ、お疲れ様!」

「俺、何もしてねぇけどな」

「そうだね」

「お前何しに来たんだよ」

2人で廊下を歩きながら先生は言う

「先生におはよ。言いに来たんだよ」

「はぁ、まったくお前は…」

「ん?葵が何?」

先生は呆れた顔をして言った

「何でもねぇよ…」

「そう?じゃあ、葵行くね」

「あぁ」

先生はそれだけ言った