「葵はどうするの?」

「何が?」

「告るの?」

「イヤイヤ。今更真面目に告ってもねぇ。先生が葵のこと嫌いなのは目に見えてるからさ」

「えー!そんなのわかんないじゃん」

「でも、いつかはちゃんと言うよ」

「超楽しみー」

「葵が告るところ見たいね」

「見なくていいよ!」

「紗英ちゃんって弘樹と結婚するの?」

「はぁ?千波何言ってんの?」

「だって紗英ちゃんと弘樹って付き合って長いじゃん!」

「だからってまだ17だよ?まだ、早いよー」

「そっか。じゃあ、そのうちって感じ?」

「そうだねーそのうちは結婚したいなぁ」

「ねぇしぃ。恭弥って彼女いないんでしょ?」

「うーん。多分ねぇ」

「恭弥はどう思ってるんだろうね」

「恭ちゃんは野球一筋だから…」

「ぽいよね」

「まぁ、何にしても落ち着いてからだなぁ」

「部活引退してからってこと?」

「うん。今言ったら付き合うにしても振られるにしても恭ちゃんのお荷物になっちゃうと思うし…」

「しぃの考え方、かっこいいね」

「葵、そんな考え出来ないよ」

「葵はバカだからね。しぃは頭いいから」

「紗英ちゃん、ひどい!」

「アハハ!怒るな怒るな」