「今度は何?」

私は窓に寄りかかりながら言った

少し低い声で

ちょっと冷たすぎたかな?なんて言った後に思ったりして

「フられた…矢沢先生に…」

下を向きながら清水は言う

「そう。それだけ?」

「あんた…フられた身にもなってみなさいよ!よくそんなこと言えるね!」

「フられたらフられたでいいんじゃないの?」

「それはあんたが矢沢先生にフられてないからでしょ!?」

なんにもわかってないよ…こいつ…

「自分が告ったんでしょ?告って気まずくなるのが嫌なら最初から告らなかったらよかったんじゃないわけ?」

「…」

清水は何も言わなかった

「あんたが勝手にしでかしたことでしょ?先生に想いを伝えれたんでしょ?それでいいんじゃないの?」

「…」

「あんたがフられたっていう話を聞いて葵にどうしろって言うの?」

「それは…」

「結果がこうなるって少しでも思わなかったの?」

「思ったけど…こんな関係嫌じゃん!」

呆れるわ、マジで…

「じゃあ!なんで神崎さんは告白しないの?」

清水は自信あり気な顔で言った

「どうせフられるのが怖いんでしょ」

バカだ…バカすぎる…

「この関係で十分だから」

私はそう言い教室へ戻った