「矢沢先生ー!!」

叫んでるのは清水

今は体育の授業中

宣戦布告を受けた次の日から清水の矢沢先生への猛アピールが始まった

「ありゃ、完全に葵への嫌がらせだねぇ」

「そだね…」

「めんどくさいことになってきたね…」

紗英ちゃん達は清水を睨みながら言った

清水が先生に付きまとうので、私は全然先生のところに行けなかった

そんな生活がもう1週間近く続いていた

私はただ2人を見ていた

「どうしたー葵?」

千波が私の顔の前で手を上下に振る

「んー。別にー」

「そお」

清水は自慢気に私の方を見た

それは100%私の勘違いではない

あー、ムカつく

こっち見てんじゃねぇよ

先生の影響か私も最近口が悪くなってきた

ピィー

笛の音がした

集合の合図

ヤバッ

もう、授業終わっちゃったし…

全然、やってなかった