私はご機嫌なまま教室へ戻ると

「あの、神崎さん!」

誰かに呼び止められた

「はい?」

振り返るとそこには、A組の清水柑奈さんがいた

「何か用ですかぁ?」

「あ…あたし!矢沢先生が好きだから…」

はぁ…そんなことかよ…

どうでもいい…

「そう」

「神崎さんって本当に矢沢先生のこと、好きなわけ?」

ちょっと…

何キレてるの?

「うん。少なくともあなたより好きだけど」

清水柑奈は私を睨むと

「あたし、絶対矢沢先生に神崎さんみたいに思われたくない!!」

何言ってるの?

あんた、先生が私のことどう思ってるのか知ってるのかよ…

「そうですかぁ。頑張ってくださいねぇ」

私はそう言い教室へ入った

「えっ!ちょっと待って…!」

清水柑奈はまだ何か言いたそうだったけど私は無視した

マジで…だるい…

「はぁ…」

「葵ー今、C組の清水柑奈に捕まってたでしょ」

紗英ちゃんが言う

「何話してたの?」

しぃも言う

「あーなんかね…矢沢先生が好きとか言ってた」

「マジで!そんなこと言ってきたの?」

千波が立ち上がりながら言った

「葵みたいな思われたくない。とか言われた」

「「「アハハ!!」」」

3人の声はハモった

「そんなこと言われたの?」

「超ウケる!!」

「ってか、矢沢が葵のことどう思ってるのか知ってるわけ?」

紗英ちゃんの言う通りだよ…

マジで…