その日の休み時間も矢沢先生に会いに行った

職員室から出てくるのを階段で待ち伏せしていた

数分経つと職員室から矢沢先生が出てくる

私は先生に駆け寄った

矢沢先生の隣には小松先生もいた

「先生ー!」

「神崎だ」

小松先生が呟く

「またかよ…」

矢沢先生が言う

私はニコニコ笑顔で矢沢先生の隣で歩く

「お前さ、マジで…」

「マジで何?」

「はぁ…なんでもねぇよ」

「そう?」

そのまま私と先生2人は体育館まで行った

体育館に着き、矢沢先生と小松先生は靴変える

私は上靴を脱ぐ

「先生!待ってよぉ」

私は片足しか靴を脱がないまま体育館に入って行った

片手で上靴を持ったまま矢沢先生の後を追う

「お前なんだよ!」

「なんでもないって」

「じゃあ、来るなよ」

「なんで!葵、先生に会いたいんだもん。だから、会いに来るんだよ?」

「もう…こいつどうにかしろよ…」

矢沢先生は小松先生に助けを求める

「俺には無理です」

小松先生は笑いながら言った