階段を勢いよく下りる

そして、職員室と体育館を繋ぐ廊下に出て職員室の方を見た

あっ!いたぁ!

職員室から先生が出てきたのが見えた

私は先生の元へ走って行った

「先生!」

私は先生の服の裾を引っ張った

「なんだよ」

「…」

特に何も考えてなかった…

「おい、無視かよ」

「無視してないよ?」

「お前、引っ張るのやめろよ」

「イヤだよ?」

先生は小さく溜息を吐く

「伸びるだろ…」

先生は足首まである黒いダウンコートを着ていた

「はっ?絶対伸びないでしょ!」

「まぁ、そうだけど…」

「先生、バカだぁ!!」

私は笑いながら言った

「うるせぇ。笑うな!」

その後も2人でくだらない話をしていた

体育館に着いても話していた

「お前、そろそろ戻ったら?授業の準備しろよ」

「大丈夫!」

「大丈夫って…」

そんな話をしていると体育館の外からキャーキャーという声が聞こえてきた

そろそろ戻ろっかなぁ

「葵、行くねー」

私は体育館を出た

すれ違う先輩が私の方を見てきたりしたけど、気にせず教室に戻った