それから月日が経ち――…


学園祭などの行事も無事に終わる。


最初は橘くんと距離を置いていた私達も、橘くんと話すようになり、次第に仲良くなっていった。


2学期も終わりに近付いた頃。


「胡桃。いつもの23日にするからね!」

「えっ?」


私の誕生日は12月25日。


だから、いつも25日に私の誕生日会とクリスマス会を一緒にやっていた。


私は今年もそうだろうと、勝手に思っていたのだけど。


「『えっ?』じゃないよ。今年の誕生日は五十嵐と過ごすでしょ」


……あっ。

っていうか……


「渉くん、私の誕生日、知っているのかな?」

「はぁ?」


繭花と若菜は声を揃え、呆れた表情で私を見る。