pure love

その日の夜――…


寮の食堂で夜ご飯を食べている時。


「ねぇ。花火大会の日、浴衣着たいっ!!」


私がいきなりそんな事を言うから、繭花と若菜は驚いている。


少しでも“可愛い”って思われたい。


渉くんの隣に並んでも、似合う女の子になりたい。


私は日に日にその気持ちが強くなっていた。