pure love

「違う!そうじゃない!!」


私は、渉くんにまた嫌な思いをさせてしまったと感じ、慌てて顔を上げる。


だけど、抱きしめられていた為、渉くんの顔がすごく近い。


その距離に、私の心臓はますます早くなる。


恥ずかしくなった私は、渉くんの胸に顔を埋める。


そして、顔を埋めたまま


「私が……、勝手に不安になっていただけなの。私なんか渉くんに似合わないって。私なんかが、隣にいていいのかな、って……。そしたら、すごく……不安になったの」


私は頑張って今の気持ちを伝える。


自分の思っている事を言うのは苦手。


好きな人に伝えるなんて尚の事。


若菜や繭花、友達にならまだ言いたい事を言えるんだけどな。


だけど、好きな人に自分の思っている事を言って、嫌われたらどうしよう。


そう思って不安になる。


だから、言えないの。