pure love

そして、渉くんと陸くんの周りにいる女の人達に聞こえるように


「お待たせぇー!」


わざとらしく、繭花は大きな声を出す。


その瞬間、私達は女の人達に睨まれる。


私がこんなだから、睨まれるのかな?


私はますます、卑屈になっていく。


「ごめんねー。彼女来たから、行くね」


陸くんがそう言うと、女の人達を掻き分けて私達の所まで来る。


そして、渉くんは私の隣へ。


だけど、今の卑屈な私を見られたくて、俯き避けるように繭花の隣へ行った。