「……はぁ、ごめんな」

「ううん。私、おばさん好きだよ」


私が笑顔で答えると


「とりあえず、勉強するか」


教科書を開き、勉強を始める。


結局……


その後、特に何も無いまま時間が過ぎた。


期待していたわけじゃないけど。


それに、渉くんといる事に、まだまだ緊張しているけど。


キスくらい……


何も無いのは、私が魅力ないから?


帰り道。


渉くんに送ってもらっている間、私はそんな事を考えていた――…