pure love

「元気だった?昔はよく渉と遊んでたもんねぇ。それにしても、胡桃ちゃん綺麗になって!」

「お……、お、ばさん。く、くるし……、い」


私はおばさんに、ぎゅっと抱きしめられたまま。


「うるさい。離れろよ。胡桃、苦しがってるだろう!」


渉くんは、おばさんを私から剥がす。


「なによ!ケチ。こんな事でヤキモチ焼いていたら、渉、嫌われるわよ!胡桃ちゃんごめんねぇ。苦しかった?」


おばさんは笑いながら言う。


「あっ、は……、いえ、大丈夫です」


私が答えるのと同時に


「胡桃、部屋行くぞ」


渉くんはムッとした表情で、私を引っ張り2階にある渉くんの部屋へ連れて行く。


「あとで、お菓子持って行くわねー」


そんな渉くんの態度をくすくすと笑いながら、おばさんは階段の下から叫んでいた。