pure love

帰り道――…


「なぁ……、今日、勉強どこでやる?」


あっ、そうか。


勉強会をしていたのは、いつも陸くんの家だったから。


「どうしよっか……」


私は隣を歩く渉くんの顔を見る。


すると、渉くんは緊張した感じで


「俺ん家は?」

「えっ!?」


その言葉に、私の顔は真っ赤になる。


小さい頃、渉くんのお家に何度か行った事はある。


だけど、付き合うようになってから、渉くん家に行くのは初めてだ。


彼氏の家に行くという事は……

そういう事だよね?


私はますます緊張して固まってしまう。